家電を増やしたらブレーカーが落ちるようになったときの見直し
「食洗機を置いてから、キッチンでブレーカーが落ちるようになった」「在宅勤務用の機器を増やしたら、同じ部屋で電気が止まるようになった」。家電を増やしたあとに、こうしたご相談をいただくことがあります。
これは家電が壊れているというより、家の電気の使い方と回路の割り振りが、今の暮らしに合わなくなってきたサインであることが少なくありません。この記事では、家電を増やしたあとにブレーカーが落ちるようになったときの見直し方を、熊本での現場の目線で整理します。
「契約アンペア」と「回路の容量」は別のもの
ブレーカーの話では、2つの上限を分けて考えると分かりやすくなります。ひとつは家全体で同時に使える電気の量、もうひとつは回路1本ごとに流せる電気の量です。
家じゅうの電気が一度に止まるときは前者、特定の部屋や場所だけ止まるときは後者に関係していることが多くあります。同じ「ブレーカーが落ちる」でも、見直す場所が変わってきます。
落ちたブレーカーの種類を控えておく
分電盤には、大元のブレーカー、漏電を検知するブレーカー、回路ごとの小さなブレーカーが並んでいます。扉を開けて、どれが下がっていたかを見て控えておくと、原因を絞りやすくなります。
回路ごとの小さなブレーカーだけが落ちているなら、その回路につながる家電やコンセントに目を向けます。大元が落ちるなら、家全体の同時使用量を見直すことになります。
増やした家電が引き金になりやすいケース
1. 消費電力の大きい家電が同じ回路に集まっている
電子レンジ、電気ケトル、炊飯器、ドライヤー、電気ストーブ、食洗機などは、消費電力が大きい家電です。これらを同じ回路で同時に使うと、回路の上限を超えて落ちることがあります。
「朝の支度の時間帯だけ落ちる」「調理中に決まって落ちる」といった規則性があるときは、この使いすぎが疑われます。
2. 専用回路を前提とした家電を、一般のコンセントで使っている
エアコン、IHクッキングヒーター、食洗機、電気温水器などは、その機器だけで1回路を使う「専用回路」を前提としていることがあります。取扱説明書に記載がある場合が多いので、一度ご確認ください。
専用回路が必要な機器をほかの家電と同じ回路につないでいると、落ちやすくなるだけでなく、コンセントや配線に負担がかかることがあります。
3. 延長コードや電源タップでまかなっている
コンセントが足りないため、延長コードや電源タップを重ねて使っているケースもよく見かけます。差し込み口を増やしても、その回路に流せる電気の量が増えるわけではありません。
むしろ1か所に負担が集中し、コードやタップの発熱につながることがあります。落ちる回数が増えてきたときは、増設のご相談に切り替えたほうが安全です。
見直しは3つの段階で考えると分かりやすい
段階1:使い方を分ける
まずは、消費電力の大きい家電を同時に使わない、別の部屋のコンセントから取る、といった工夫で改善するかを見ます。これで落ちなくなるなら、回路の容量に対して使い方が集中していたと考えられます。
段階2:回路を増やす・専用回路にする
使い方の工夫では暮らしにくい場合や、専用回路が必要な機器を使っている場合は、回路を分ける工事が現実的な解決になります。コンセントの増設とあわせて行うことも多い工事です。
壁の中の配線や分電盤に関わるため、電気工事士の資格を持つ専門業者の対応が必要になります。
段階3:分電盤や契約内容の見直し
家全体で使う量が増えている場合は、分電盤に空きがあるか、今の契約内容が暮らしに合っているかまで含めて見直すことがあります。分電盤自体が古い場合は、回路を増やす前に交換を検討したほうがよいこともあります。
ご自身で安全に確認できること
- 落ちたブレーカーの種類と表示名(台所・洋室など)を見て控える
- 落ちる直前に使っていた家電をメモしておく
- 増やした家電の取扱説明書で、専用回路の記載や消費電力を確認する
- その回路の家電のプラグを、乾いた手で1つずつ抜いて様子を見る
- コンセントやプラグに変色・焦げ跡・ぐらつきがないかを目で見る
プラグを抜いても落ちる、どの家電が原因か特定できないというときは、配線側の可能性があるためご相談ください。
ご相談前に整理しておくと伝わりやすいこと
- いつ、どんな家電を増やしたか
- 落ちる場所(部屋・分電盤の表示名)と、落ちるブレーカーの種類
- 落ちる頻度と、落ちやすい時間帯
- 使いたい家電と、同時に使いたい組み合わせ
- 建物の築年数と、分電盤の設置からのおおよその年数
分電盤やコンセントまわりの写真があると、状況がより伝わりやすくなります。
安全のためにご注意ください
- 原因がわからないまま、ブレーカーを上げ下げする操作を繰り返さないでください。
- 焦げたにおい、煙、コンセントやコードの強い発熱があるときは、そのブレーカーを切った状態でご相談ください。
- 濡れた手で分電盤やプラグを操作しないでください。
- 分電盤のカバーを外したり、内部に手を触れたりしないでください。感電の危険があります。
- 落ちるからといって、延長コードやたこ足配線を増やして対応しないでください。発熱の原因になることがあります。
- 部材が市販されていても、ご自身でコンセントの増設や配線の変更を行わないでください。資格が必要な作業です。
迷ったときは無理に手を入れようとせず、今の状態のままご相談いただくほうが安全です。
XiADENでできること
XiADENは熊本を中心に九州エリアで、電気工事から家電・住宅設備のご相談まで一貫して対応しています。家電を増やしてブレーカーが落ちるようになった場合は、原因の切り分けから、コンセントの増設、回路を分ける工事、分電盤の見直しまでご相談いただけます。
これから家電を増やす前のご相談も承っています。地域の電気トラブルを月額で相談できる安心サポートもご用意しています。
お困りの場合はご相談ください
無理に作業を続けず、気になる段階でお気軽にご相談ください。状況をうかがいながら、確認の進め方や対応方法をご案内します。